2011-09-06

  1. 明け方の三時半頃詩人から電話が入った 先日詩人がべろべろに酔っ払っていて会話もままならないような状態であるのを良いことにぽろっと、あのねかれしできたんだよと、三月から黙っていたのにこぼしてみたくなってしまって口に出してしまっていたのだが酔っていても意識はいつもあるとのことでした
  2. 彼氏どんなやつやねんまさか埼玉に住んでいるめがねかけた骸骨みたいな色白の不吉なかんじのやつじゃないやろうなと面白そうに連ねるので同じ会社のひとだようとそれをただした 名前はなんていうねんアベとかいうやつじゃないんかいと更に面白そうにいうのでちがいますシモギリですとそれを訂正した
  3. シモギリ?珍しい名前やな そうだね本人もそう言ってた、けどでもそこまで珍しくないよ、仕事でもっと珍しい名前見るもん ああ俺が前付き合ってた女の名前も珍しかったで  
  4. 電話が終わって、久しぶりにあのひとのことを話題にしたなあと思った なんだろう、いまいちはかれないんだけどもしかしたら気を遣ってくれているのだろうか アベちゃん彼女できたんかなあとか言ってもよかったのかも、いや言わなくて良かったかも 詩人は遠慮とか取り計らいとかあんましない
  5. 詩人に交際相手ができたことを言わなかったのはずっと失恋した女として扱ってほしかったからだ 新しく付き合う相手を見つけてよろしくやっている女として見られたくなかった それでも詩人は私が少しでも楽しそうにしている様子があるならそれを知りたい筈だ 真摯に抱きとめてくれたもの、あんなにも

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