2011-11-04
- 電灯がひからなくなった部屋で布団に入るなりからだでからだにかぶりついた うう、うう、とうめき声をあげて指で衣服の上からしゃかりきの手前くらいのちからをこめた 不満足を感じて上半身を起こしてそれに追随させた 両膝を胸の前で折って暗がりにぼやける肩にしがみついて嗚咽がやっともれた
- ひととおり勢いがなだまると顔をほおにこすりつけた それに乗じて接吻がぽとぽとと寄り添う どこかとまどいをおぼえながらそれを受け止めていると手がふるえて顔がみかんの皮の汁をかけられたときのようなへんなかたちをしていた 最終的に唇に行きついてけいれんのように手がおちつかない
- それでやっとこわいとかんじているのかもしれないと思い至る 身の振り方が判断できず一度はなれたあとにもう一度近付かれて反射でこちらから近付いてきた接吻をはじいた 自分の行動とわけのわからない畏怖がふたたび盛大な嗚咽になった 抱き寄せられながら耳元でかぼそく、ごめんね、ときこえた
- 不満や憎悪を感じても発露させないし自分をうまく納得させることもできないから、ときおり私的に露出する 自分が未熟で不勉強だから他人との対面でのコミュニケーションがなめらかじゃないんだもの それだけだとくるしいから自分の中でだけ他人をわるものにしてしまう
- だれもわるくないわるいのはじぶん わるものにしてごめんなさい どうしてほしいかきぶんをわるくしないようにつたえられなくてごめんなさい どうしたらいいのかわからないからとりあえずあたりさわりないようにごまかしてしまってごめんなさい くだらないからといちいちきにとめなくてごめんなさい
- あきらめがあるからだめなんだろうな あんまり本を読むか読まないかで偏見を持ちたくないとは思いたいつもりなんだけど こまるな こまったな そこまでこまるつもりないからこまるな
- あれなんだよ 本を読むことができないひとって辛抱強くないだろって偏見持ってる かつての自分がそうだったからって ひどいもんです
- 視野のせまさふぁっきん
- 自分の視野のせまさふぁっきん
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